2015年11月15日夕刻、Beckyが静かに静かに地上勤務を終えて帰還しました。
昨夜まではいつも通りに過ごし、残した夕食を寝床に入れて置いたら朝までに食べて空にしていました。
でも今朝六時の起床時に見た時には、逝ってしまったのかと思ったほど静かに横たわっていました。厚く毛布を敷いたスペシャルベッドを用意して日中は其処で過ごしました。手足を伸ばして静かにゆったりと横たわり、当人も覚悟ができていたようです。頭を持上げる力はないけれども、口角を引いて水を垂らしたら飲み込みました。数時間ごとに向きを変え水を飲ませて、明日まで持つだろうと思っていたのに、仲間たちが寝る八時ごろにチェックに行ったらすでにこと切れていました。わずか半日の、それもごくわずかしか手を掛けない看護でしたが、私に後悔が残らないだけのことはさせてくれました。
あまりにも見事な最期で言葉もありません。うちの子としては最高齢の15歳6か月と25日の犬生でした。
私がこの世に送りだした子ではありますが、容姿端麗、立ち居振る舞いも綺麗で、物静か、愛情にあふれて、賢く、天性のガンドッグであり、抜群の鼻を持っていました。Beckyのようなタイプは今の日本には居なくなったような気がします。折よくDNA検査を受けたので、この世に生きた証は残せました。これからは高いところから残った仲間を見守っていてくれるでしょう。
Becky、長い間本当にありがとう。
